Blog

不動産売却「仲介」と「買取」は何が違うの?

不動産売却「仲介」と「買取」は何が違うの?

不動産の売却をされる場合には、当社ホームページでご紹介している通り、不動産を一般のお客様が主に購入する「仲介」での売却方法と不動産会社が直接購入する「買取」での売却方法の2通りがあります。

不動産の買取と仲介による売却方法では、それぞれメリット・デメリットがあり、売却を希望される方のご事情によって選択肢が変わります。

今回は、それぞれの売却の流れと合わせて、両方の売却方法について、詳しくご紹介します。

まずは「仲介」と「買取」の売却の流れの違いについてご説明します。

【仲介】売却の流れ

1.売却相談・査定依頼

2.査定価格のご提示

3.売出価格決定・売却依頼(媒介契約の締結)

4.広告・販売活動

5.買主の見学

6.購入申込

6.契約条件の調整(価格・引渡時期等)

7.不動産売買契約の締結

8.残金決済・引渡し

「仲介」での売却方法は、売却する不動産を不動産仲介会社に売却依頼(媒介契約の締結)をおこなうことで、販売がスタートします。

「仲介」の場合は、主に一般の個人のお客様が購入することとなりますので、広告等の販売活動をおこない購入希望者を探す必要があります。そこで不動産仲介会社に販売活動を依頼する事になります。不動産仲介会社は、既に登録されている購入希望のお客様への物件のご紹介とあわせて、インターネットでのホームページや不動産ポータルサイト、新聞折込チラシなどの各種広告媒体を使って、広く購入希望者を探します。また宅地建物取引業者のみが加盟している不動産流通機構(レインズ)にも物件情報を登録し、他社へも情報公開を行います。不動産仲介会社は、買主が見つかると、売主と買主の間に入り、売買契約の条件についての折衝や契約手続きなど各種調整をおこないます。また、売買契約が完了した後も不動産の残金決済・引渡しが完了するまで、売主・買主をあらゆる面でサポートします。

このように売主と買主の間に不動産仲介会社が立つことで、安心・安全に不動産の売却が可能となります。

【買取】売却の流れ

1.売却相談・査定依頼

2.査定価格および契約条件のご提示

3.不動産売買契約の締結

5.残金決済・引渡し

一見すると「仲介」の場合と売却の流れは同じように見えますが、大きく異なる点としては、売却スケジュールに一番影響を与える、「広告・販売活動」が不要になる事です。

「買取」での売却方法では、不動産会社が買主となるため、仲介の場合のように、一から買主を探す必要がなく、不動産会社に売却の相談をおこなってから不動産売買契約の締結、残金決済・引渡しに至るまでの期間を圧倒的に短縮できることが最大の特徴です。

「仲介」と「買取」の違いについて

前述の「仲介」と「買取」の売却の流れを比較すると、「買主」「売却期間」の違いが大きな特徴です。また「仲介」と「買取」の場合では、その他の違いも特徴としてありますので、先程の違いも含め順番にご説明します。

仲介の場合

  • 買主:主に個人のお客様となります。購入した不動産の利用方法は、通常、ご自身がお住まいになるために購入する「実需」での利用がほとんどです。
  • 売却期間:一から買主を探すため買取の場合よりも売却手続きが完了するまで時間がかかる。仲介では、不動産仲介会社は、通常3ヵ月以内に成約に至ることを想定した売却査定価格をご提案しますが、不動産の市場相場から乖離した売出価格を設定した場合や不動産の立地条件、室内の状況等によっては、不動産売買契約の締結に至るまでに3ヵ月以上の時間を要することもあります。また、広告・販売活動により具体的な買主が見つかった場合でも売買契約へ進めるためには、買主との契約内容や引渡し期限などの諸条件の交渉も必要となり、買主の資金計画も重要となります。無事不動産売買契約を締結した後も最終的に売却手続きが完了する「残金決済・引渡し」までは、通常2~3ヵ月が必要となります。そのため「仲介」の場合は、不動産を現金化できるまで、一定の売却期間が必要となるのです。
  • 売却価格:様々な広告媒体を活用し、広く買主を探すため、相場価格で契約になる可能性が高いといえます。

買取の場合

  • 買主:不動産業者が買主となり事業を目的として建替えやリフォームという付加価値を付けて再度販売を行います。
  • 売却期間:買取の場合、買主は不動産会社となるため、仲介の場合のように一から購入希望者を探す、広告・販売活動を必要としません。そのため販売期間が不要となり、短期間で売却手続きが完了することとなるのです。また、ローン解除による契約解除などのリスクの発生も低いことから、当初想定した売却期間が変動することは少なくなります。
  • 売却価格:不動産会社は購入した不動産を、付加価値をつけた上で、再度販売することとなりますので、その費用負担と収益を確保する必要があるため仲介の場合と比較すると一般的には売却価格が低くなることがあります。しかし、物件の状況によっては、不動産市場の相場価格と同等の価格で成約に至る可能性もありますので、信頼のおける不動産仲介会社に仲介の場合の売却価格と買取の場合の売却価格の査定依頼をしてみましょう。

不動産買取のメリット・デメリットとは

前述のとおり不動産の仲介と買取では「買主」「売却期間」「売却価格」が違うため、それぞれのメリット・デメリットも異なってきますので次のとおりご説明します。

買取のメリット

  • 買取の場合は、不動産会社が買主となるため、仲介手数料が不要となります。
  • 早期に現金化できるためスケジュールを立てやすい

特に、買い換え先が決定している場合や税金の期限が決まっている場合など不動産を早期に現金化したい場合には、仲介より買取の方がおすすめです。

  • 契約不適合責任が免責:通常、仲介の取引においては、売主には設備修補責任や契約不適合責任の義務が発生し、不動産の引渡し完了後、一定期間内に不動産の欠陥や不具合等や設備の故障が見つかった場合には、売主の負担で修復をおこなうことが必要となります。買取での売却は、プロである不動産会社が買主となりますので売主は前途の内容を免責で契約される場合が多く、引渡後の面倒なトラブル発生のリスクを回避できます。
  • 買主の見学は複数回必要ない:仲介での売却の場合は、不特定多数の買主に都度、見学をしてもらう必要があります。特に毎週土日は売主自身の予定を入れにくくなります。一方、買取の場合は、不動産会社が現地確認などをおこない、その後は、見学の必要がありません。そのため仲介の場合に比べて時間や労力、精神的な負担が軽減できます。
  • 様々な状況の不動産を買取してくれる:土地・一戸建て・マンションなどの一般的な不動産だけでなく、個人のお客様の購入の可能性が低い、土地面積が大きい広大地やアパート一棟なども買取してくれます。また、建物が破損していたり、室内の使用状況がよくない状態の個人のお客様が興味を示し難い不動産の場合でも買取は可能です。
  • 近隣や周囲の人に売却を知られる可能性が低い:仲介での売却の場合、インターネットでのホームページや不動産ポータルサイト、新聞折込チラシなどの各種広告媒体を使って、広く購入希望者を探しますのが、買取の場合は、販売活動が不要ですので周囲に売却をしていることを知られる可能性が低くなります。

買取の場合のデメリット

  • 仲介による売却の場合より、売却価格が低くなる可能性がある

以上が仲介売却と買取売却の違いとなります。両方にメリット・デメリットがございますので、売主様自身の売却事情にあわせてお選びいただければと思います。

また当社では、「不動産買取保証付仲介売却」もおこなっております。これは、はじめに「仲介」での販売活動をスタートし、一定の期限までに買主が見つからない場合に「買取」に切り替えるというハイブリット型の売却方法です。この方法は、いつまで仲介による売却方法を取り、いつ時点で買取に切り替えるかの厳密な期限設定が必要となりますので、売主様にベストの方法をアドバイスさせていただきます。

売却は将来的な事だという方もお気軽にご相談いただければ幸いです。

お問い合わせ|株式会社高槻天神不動産 (taka-ten.com)

to top